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コンタクト派のあなたへ──入院・手術に“度の合ったメガネ”が必要な理由

この記事を書いた人:くるみん

がんサバイバー×看護師。療養と生活のリアルを発信中。
「前を向きたい人の、灯りになれるブログ」を目指しています。

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入院の時にはメガネがおすすめな理由

「手術って、何を準備すればいいんだろう…?」

そう悩む患者さんの姿を、私は何度も見てきました。とくに“普段コンタクトレンズを使っている方”にとって、意外と見落とされがちな準備があります。

それが「度の合ったメガネ」を一本持っておくこと。

私は普段からメガネ派です。だから入院中も、手術のときも、見え方に困ったことはありませんでした。

でも、看護師として現場で多くの患者さんを見ていると、ある“共通の困りごと”に気づきます。

それは、「急な入院や手術のときに、度の合ったメガネがない」ということ。

普段はコンタクト。でも入院中はそれが“弱点”に?

手術の際、体につけているものはすべて外すよう指示されます。

時計、指輪、ピアス、そしてもちろんコンタクトレンズもNG。

だからこそ、普段コンタクトを使っている方にとっては、メガネの準備が必要不可欠なんです。

ただ、実際に患者さんを見ていると、「とりあえず持ってきた古いメガネ」で対応している方がとても多いです。

その結果、術後に視界がぼやけて不安になったり、頭痛が起こったりすることも少なくありません。

見えないということは、それだけでストレスになります。

とくに病院という非日常空間では、視界がクリアであることが安心感につながるのです。

見えるという安心感が、心を支える

私自身、がんの手術で手術室に向かう経験をしました。

そのとき、身につけているものはすべて外すように言われます。

指輪も時計もかつらももちろん!化粧することも許されず、マニキュアさえも。

でも、私はめがねや許されました。

メガネをかけたまま手術室に向かうことができたんです。

周りのスタッフの顔が見える。皆さんマスクの下は笑顔で迎えてくれ、しっかりみえることで安心感が増しました。

手術室の様子がわかる。
いろいろな器械がありましたが、しっかりと準備されていることが視覚的に伝わり、信頼感が得られました!

これから何が起きるか、ぼんやりとでも想像できる。

もし私がコンタクト派で、メガネを持っていなかったら。

見えないまま手術室に入り、見えないまま麻酔をかけられていたら。

——きっともっと不安だった。

そう思います。

こんなとき、メガネがあってよかったと思う瞬間

入院・手術だけでなく、コンタクトレンズ愛用者が「メガネがあって助かった」と感じる場面は実はたくさんあります。

  • 災害時や避難時:コンタクトはケースや保存液が必要ですが、メガネはすぐにかけられます。避難所での衛生管理や交換の手間も少なく、非常時ほどその便利さが際立ちます。
  • 体調不良や目の疲れがあるとき:高熱が出たときや、目が充血しているときなどはコンタクトが使えないことも。そんなとき、度の合ったメガネがあるとすぐに対応できます。
  • 深夜の緊急対応:夜中に何かトラブルがあったとき、寝ぼけた状態でコンタクトを装着するのは現実的ではありません。メガネならすぐに視界を確保できます。

メガネは“視力を補うツール”であると同時に、“自分の安心を支えるパートナー”でもあるんです。

だからこそ、見える安心を“前もって”準備してほしい

普段コンタクトレンズを使っている方にとって、入院や手術は“非日常”の連続です。

そんなときに、「よく見えるメガネ」があるだけで、安心感がまるで違います。

手術前、説明を受けるときも、サインを書くときも、看護師さんと会話するときも。

そして手術が終わった直後、まだ麻酔が残るぼんやりした中で、「見える」というだけで、気持ちが落ち着く瞬間が必ずあります。

もし今、あなたがコンタクト派なら——このブログを読んだ機会に、「度の合ったメガネ」を一本、準備しておいてください。

最近では、ネットや量販店で手軽に作れるリーズナブルなメガネも増えています。

非常用の“メガネの保険”として、ひとつ持っておくのは、きっとあなたの助けになります。

そしてもし、あなたの周りにも同じようにコンタクト派のご家族や友人がいたら、どうかこのことを、そっと教えてあげてください。

入院のときって、メガネがあると安心だよ

そのひとことで、未来の不安がひとつ減るかもしれません。

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