心に届いた言葉の力
こんにちは、くるみんです。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今回は5回目となる【がん患者あるあるシリーズ】、テーマはがん患者が“言われてうれしかった言葉”です。
がんになってから、いろんな言葉をかけてもらいました。
正直、ちょっと傷ついた言葉もありましたが、それ以上に「ありがとう」と思える言葉もたくさんあります。
今回は、がん患者として私が言われてうれしかった言葉10選をご紹介します。
誰かに届ける言葉って、思っている以上に力を持っています。
このブログが、同じ経験をしている方や、がん患者さんのそばにいる方々のヒントになりますように。
無理しないでね。いつでも声をかけてね
体調に波があるなかで「無理しないでね」と言ってもらえるだけでも安心するけれど、「いつでも声かけてね」と添えてもらえると、その優しさにホッとする。
がん闘病中は「できない」「休みたい」と思うことも多く、そんなときこの言葉があるだけで、気持ちが軽くなる。
遠慮せずに甘えていいんだな、と感じられるあたたかい言葉。
話してくれてありがとう!
がんの話をするのって、想像以上に勇気がいる。
「話してよかったのかな」と後悔しそうになるとき、友人から「ラインしてくれてありがとう」と返ってきた言葉に救われた。
自分の弱さを出せるのは本当に信頼している人だけ。
聞いてくれたこと、受け止めてくれたことに、こちらこそ「ありがとう」と伝えたい。
そのままで大丈夫だよ
気持ちが沈んで、仕事を休みたいと妻に打ち明けたとき、「休んだらいいよ」と返してくれた。
そのままの自分を否定せずに受け止めてくれたあの言葉に、心がふっと軽くなった。
がんばらなくていい、無理しなくていいと伝えてくれる言葉って、本当にありがたい。
涙が出そうになる、そんなひとことだった。
これからも一緒に○○しよう!
がんになると、「未来の約束」が怖くなる。
でも友人たちは「治療が落ち着いたら一緒にご飯行こう」「温泉行こう」と、具体的で優しい約束をしてくれた
。その言葉がどれほど心の支えになったか。
未来の楽しみをくれる言葉は、希望そのもの。
私は今、その約束を果たすために、日々を前向きに過ごしています。
今日の調子、どう?
「元気?」と聞かれると、正直つらい。
でも「今日の調子どう?」は、寄り添いを感じる聞き方。
その日の状態に合わせて、気楽に「まあまあかな」って答えられる。
良くても悪くてもOKっていう“余白”がうれしい。
がん患者の心にフィットする、やさしさに満ちた問いかけだと思う。
話したくなったら、いつでも連絡ちょうだい
友人はいつも受け身でいてくれる。
がんばって連絡したときには、すぐに「会おうか」と返してくれるけど、無理に連絡を催促しない。
そんな“付かず離れず”の距離感が心地いい。
「話したくなったら連絡してね」は、相手を信頼しているからこそ言える、見守りの言葉。
重くないのに深く響く。
お疲れさま、頑張ってるね
がん治療中は、痛みを隠したり、笑顔をつくったり、想像以上に“頑張ってる”。
だからこそ、そっと「頑張ってるね」って言ってもらえると、気づいてくれてるんだって感じてうれしくなる。
頑張りすぎないようにしている中で、努力を認めてくれるこの言葉は、心の奥にしみる。
泣いてもいいよ
この言葉は、妻からもらったもの。
実際には泣けなかったけれど、「泣いてもいい」と言ってくれる、その“許可”がどれほど嬉しかったか。
大人ってなかなか人前で泣けない。でもひとり車の中で、ふと涙が出てしまった。
あのときのやさしさが、私の心を守ってくれた。
○○さんならきっと大丈夫。応援しているよ
がんばる気力が切れかけていたとき、「大丈夫」「応援してるよ」と言ってもらえて、心が支えられた。
根拠なんていらない。
その人の“信じる気持ち”がこもっていたから。
応援してくれる人がいる。
それだけで、人はもう一度立ち上がれるんだと思った。
つらかったね
意外かもしれないけれど、一番心に残ったのはこの言葉。
経験者の方から「つらかったね」と言ってもらえたとき、「わかってくれるんだ」と涙が出た。
SNS(X)でも多くの共感の言葉をいただき、ほんとうに支えられている。
「つらかったね」は、やさしさがにじむ共感の言葉だと思う。
おわりに
言葉って、当たり前すぎて見落としがちだけど、
がんと向き合っているときにたった一言に救われる瞬間って、本当にあるんです。
もし、あなたが誰かに声をかける機会があったら、
“正しい言葉”よりも“思いのこもった言葉”を大切にしてくれたらうれしいです。
そしてがん患者のみなさんへ——
今度は、**あなた自身が誰かを照らす“言葉の灯り”**になれますように。
読んでくださって、ありがとうございました。