" />

がん患者が“言われてうれしかった言葉”10選

この記事を書いた人:くるみん

がんサバイバー×看護師。療養と生活のリアルを発信中。
「前を向きたい人の、灯りになれるブログ」を目指しています。

▶ プロフィールを見る  ▶ Xでの発信を見る

心に届いた言葉の力


こんにちは、くるみんです。

いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

今回は5回目となる【がん患者あるあるシリーズ】、テーマはがん患者が“言われてうれしかった言葉”です。

がんになってから、いろんな言葉をかけてもらいました。

正直、ちょっと傷ついた言葉もありましたが、それ以上に「ありがとう」と思える言葉もたくさんあります。

今回は、がん患者として私が言われてうれしかった言葉10選をご紹介します。

誰かに届ける言葉って、思っている以上に力を持っています。
このブログが、同じ経験をしている方や、がん患者さんのそばにいる方々のヒントになりますように。


無理しないでね。いつでも声をかけてね

体調に波があるなかで「無理しないでね」と言ってもらえるだけでも安心するけれど、「いつでも声かけてね」と添えてもらえると、その優しさにホッとする。

がん闘病中は「できない」「休みたい」と思うことも多く、そんなときこの言葉があるだけで、気持ちが軽くなる。

遠慮せずに甘えていいんだな、と感じられるあたたかい言葉。


話してくれてありがとう!

がんの話をするのって、想像以上に勇気がいる。

「話してよかったのかな」と後悔しそうになるとき、友人から「ラインしてくれてありがとう」と返ってきた言葉に救われた。

自分の弱さを出せるのは本当に信頼している人だけ。

聞いてくれたこと、受け止めてくれたことに、こちらこそ「ありがとう」と伝えたい。


そのままで大丈夫だよ

気持ちが沈んで、仕事を休みたいと妻に打ち明けたとき、「休んだらいいよ」と返してくれた。

そのままの自分を否定せずに受け止めてくれたあの言葉に、心がふっと軽くなった。

がんばらなくていい、無理しなくていいと伝えてくれる言葉って、本当にありがたい。

涙が出そうになる、そんなひとことだった。


これからも一緒に○○しよう!

がんになると、「未来の約束」が怖くなる。

でも友人たちは「治療が落ち着いたら一緒にご飯行こう」「温泉行こう」と、具体的で優しい約束をしてくれた

。その言葉がどれほど心の支えになったか。

未来の楽しみをくれる言葉は、希望そのもの。

私は今、その約束を果たすために、日々を前向きに過ごしています。


今日の調子、どう?

「元気?」と聞かれると、正直つらい。

でも「今日の調子どう?」は、寄り添いを感じる聞き方。

その日の状態に合わせて、気楽に「まあまあかな」って答えられる。

良くても悪くてもOKっていう“余白”がうれしい。

がん患者の心にフィットする、やさしさに満ちた問いかけだと思う。


話したくなったら、いつでも連絡ちょうだい

友人はいつも受け身でいてくれる。

がんばって連絡したときには、すぐに「会おうか」と返してくれるけど、無理に連絡を催促しない。

そんな“付かず離れず”の距離感が心地いい。

「話したくなったら連絡してね」は、相手を信頼しているからこそ言える、見守りの言葉。

重くないのに深く響く。


お疲れさま、頑張ってるね

がん治療中は、痛みを隠したり、笑顔をつくったり、想像以上に“頑張ってる”。

だからこそ、そっと「頑張ってるね」って言ってもらえると、気づいてくれてるんだって感じてうれしくなる。

頑張りすぎないようにしている中で、努力を認めてくれるこの言葉は、心の奥にしみる。


泣いてもいいよ

この言葉は、妻からもらったもの。

実際には泣けなかったけれど、「泣いてもいい」と言ってくれる、その“許可”がどれほど嬉しかったか。

大人ってなかなか人前で泣けない。でもひとり車の中で、ふと涙が出てしまった。

あのときのやさしさが、私の心を守ってくれた。


○○さんならきっと大丈夫。応援しているよ

がんばる気力が切れかけていたとき、「大丈夫」「応援してるよ」と言ってもらえて、心が支えられた。

根拠なんていらない。

その人の“信じる気持ち”がこもっていたから。

応援してくれる人がいる。

それだけで、人はもう一度立ち上がれるんだと思った。


つらかったね

意外かもしれないけれど、一番心に残ったのはこの言葉。

経験者の方から「つらかったね」と言ってもらえたとき、「わかってくれるんだ」と涙が出た。

SNS(X)でも多くの共感の言葉をいただき、ほんとうに支えられている。


「つらかったね」は、やさしさがにじむ共感の言葉だと思う。


おわりに

言葉って、当たり前すぎて見落としがちだけど、
がんと向き合っているときにたった一言に救われる瞬間って、本当にあるんです。

もし、あなたが誰かに声をかける機会があったら、
“正しい言葉”よりも“思いのこもった言葉”を大切にしてくれたらうれしいです。

そしてがん患者のみなさんへ——
今度は、**あなた自身が誰かを照らす“言葉の灯り”**になれますように。

読んでくださって、ありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA