" />

がん家系の僕が20歳で受けた遺伝子診断——それでもがんになった僕が伝えたい「備え」の話

この記事を書いた人:くるみん

がんサバイバー×看護師。療養と生活のリアルを発信中。
「前を向きたい人の、灯りになれるブログ」を目指しています。

▶ プロフィールを見る  ▶ Xでの発信を見る

はじめに——がんは、人生をまるごと変える

これは、僕ががんと向き合ったからこそ心から言える言葉です。
痛みや治療の苦しさだけでなく、仕事、家庭、夢…すべての価値観が変わる。それががんという病気の現実でした。

そんな僕が、20歳という若さで受けた「遺伝子診断」
そして、そこから始まった“備え”のストーリーを今日はお話しします。


20歳で知った「がんになりやすい体質」|遺伝子診断との出会い

僕が遺伝子診断を受けたのは、20歳のとき。
理由ははっきりしていました。家族の中で何人もの親族ががんにかかっていたからです。
母親の系統ががん家系だったのです。兄弟8人中7人がん 一人は不明(おそらくがん)で、すでに5人がお亡くなりになっています。そして僕の妹も子宮体癌であり化学療法と手術療法を経験しています。

20歳を向かえた歳に便潜血が!検査をしていくうちに大腸に2.5㎝のポリープがあり入院し摘出、その際に検体は細胞診に出されました。

「もしかしたら、自分も――」
そんな不安を抱えながら受けた結果は、「がんになりやすい体質」というものでした。
この時に初めて遺伝子診断を受け、自分にはがんを修復する遺伝子がないことを突き付けられました。

衝撃でした。でも、そこから僕は毎年の検診を欠かさず、生活習慣を見直し、体調管理にも気を配るようになりました。
“がんを予防する人生”がスタートした瞬間です。



がん予防の努力、それでも…|検診と生活改善の限界

どれだけ気をつけても、がんになることはある

検診、運動、バランスの良い食事、睡眠…。
できることはすべてやってきたつもりでした。
50歳手前 29年間心の奥底に「がんになりやすい体質」を抱えていました。

でも、それでも僕はがんになった。
いちばんがんになりやすいという胃がんや大腸がんではなく、稀な「尿管がん」
クリニックの医師からは注意していたメジャーながんではなく、マイナーながんになったのは「がんのスイッチが入った」と言われ、その言葉は頭の中をこだましています。

悔しかったです。
「努力してきたのに、なんで…」と何度も思いました。

けれど、今思うのは——
遺伝子診断をしていなかったら、もっと発見が遅れていたかもしれない」ということです。
“備えていたからこそ、早く動けた”。それが唯一の救いでした。


「知らないこと」がいちばん怖い|遺伝子診断で得られる“人生の地図”

症状が出る頃には遅いこともある

がんの怖さは、「気づいたときには進行している」ことです。
だからこそ、自分のリスクを知ることが、最大の予防になります。

遺伝子診断は、未来の病気を100%予測する魔法ではありません。
でもそれは、“自分という人間の設計図”を知るきっかけになります。

たとえば「大腸がんのリスクが高い」と分かれば、40歳ではなく30歳から検診を始める選択肢が取れる。
「胃がんのリスクが高い」と分かれば、ピロリ菌を除菌しバリウムではなく胃カメラを受ける。
つまり、人生の戦略が変えられ、予防できるのです!


経済的な備えも、「知っていたから」できたこと

僕はかつて、がん保険に加入していたのに、どうしてなのか尿管がんの症状である血尿が出る前に29年弱加入していたアフラックのがん保険を解約してしまいました。
その時は、28年がんにならなかったし今後もならないだろうと…甘い判断でした。
そしてその直後、がんが見つかりました。

保険がなかったことは、正直、ショックでした。
アフラックには「がんになりやすい」ことを知っていたので、がん診断給付金200万円 入院一泊3万円の超安心プランだったのですが、わずか数か月前に解約してしまいました。
いまでも悔やまれます。これが人生なのかなって…

でも、住宅ローンには「三大疾病保障付き団信」をつけていました。「がん・脳梗塞・心筋梗塞」
これも遺伝子診断で「がんになりやすい」ということを知っていたので、金利が割高でしたが迷うことなくつけていました。
そのおかげで、ローンの半額が免除に。(私51%妻49%の連帯債務でしたので、私分のローン返済がなくなりました!)
その効果は…なんと1100万円

「もしも」の備えが、人生の支えになった瞬間でした。

遺伝子診断によって“リスクを意識していた”からこそ、こうした保障を付けていたのだと思います。

もし、遺伝子診断をうけておらず、何も健康に注意せず暮らしていたら…きっと僕は今頃、がん末期で転移もあり住宅ローンはそのままに仕事もできず、傷病手当で食いつないでいたかもしれません。


医療職を選んだのは、遺伝子との出会いがあったからかもしれない

診断を受けた当時、僕はまだ将来の方向性に迷っていました。

でも、自分の体と真剣に向き合う経験を通して、
「人の命を支える仕事がしたい」と思うようになり、看護師になりました。

いまは、同じようにがんと向き合っている患者さんと関わる仕事をしています。
それは、偶然ではなく必然だったような気がしています。
「遺伝子が自分の体に向き合い、変化に気づくように」と医療職・看護師に就かせたのかもしれません。


あなたは、自分の“人生の地図”を持っていますか?

遺伝子診断という言葉に、少し難しそうな印象を持つかもしれません。

でも、人生の道しるべを持つ(設計図・地図)と考えたらどうでしょうか?

・検診をいつから、どの頻度で受けるか
・どんな保険を選ぶか
・どんなライフスタイルを選ぶか

これらすべてが、「自分の体を知る」ことで変えられるんです。


遺伝子診断は“一生に一度”の投資|未来の安心のために

遺伝子は変わらない。だから、遺伝子診断は基本的に一生に一度で大丈夫です。

一度受けておけば、将来にわたってずっと使える“地図”になります。

今日という日が、その第一歩かもしれません。
「もしも」のときに後悔しないように、知っておくことから始めませんか?


自宅でできる遺伝子検査「miSignal」マイシグナルのご紹介

遺伝子診断をもっと身近にするサービスとして、【mySignal】があります。

・自宅で尿を採取して郵送
・最大7つのがんリスクが種類別にわかる
・がんだけでなく、生活習慣病や体質も把握できる

僕自身も、読者の皆さんに紹介するにあたって責任を持ちたく、再びこのサービスを使って検査する予定です。
結果は忖度なしにレポートしますのでその結果をみてご判断いただいてもよいと思います。

気になる方は、下記リンクからチェックしてみてください。

👉 MySignal公式サイトhttps://misignal.jp/はこちら


【まとめ】未来を守るのは、“今”の選択かもしれない

がんを経験した僕が強く思うのは、
「知っていること」は、人生において何よりも大きな武器になるということです。

知らなければ選べなかった道。
知らなければ守れなかった家族や時間。

あなたにも、後悔しない人生を歩んでほしい。

どうか、あなたとあなたの大切な人を守るために、
「遺伝子診断」という選択肢を一度、考えてみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA