「焦げたところを食べるとがんになるよ」
子どもの頃、食パンの焦げ、餃子の皮や焼き魚の黒く焦げた部分を食べようとすると、よくそう言って止められました。うちでは“焦げ”は体に悪いものとして、親からしっかり注意されてきた記憶があります。
でもある日、ふと気づいたんです。
竹炭パンや竹炭パスタって、あれ“炭”=“焦げ”じゃないの?
だったら、どうして竹炭はいいのに、食パンの焦げはダメなの?
今回のブログでは、そんな素朴な疑問をきっかけに、「焦げとがんの関係」について深掘りしてみたいと思います。がんが気になる方にとって、日常の中でできる小さな気づきや対策が見つかるきっかけになればうれしいです🍀

黒い焦げの部分を包丁で削るように落とし、少し苦みを感じながら食べた小学校の時の思い出があります。
昭和の知恵?それとも都市伝説?📺👵
私は昭和生まれで、両親から「焦げはがんになる」と繰り返し教わってきました。
あれは単なる迷信だったのか?それとも、時代のなかで培われた“生活の知恵”だったのか?
調べてみると、1970年代後半から1980年代にかけて、テレビや女性誌、学校の家庭科などで「焦げと発がん性」の話題が広まり、一般家庭にも定着していったようです。特に、「がんの原因は食生活にもある」といった報道が多くなり、家庭のお母さんたちが“子どもを守るための知識”として口伝えしていた面もあります。
それは、今で言えば「SNSで得た健康情報を子どもに伝える親」のような感覚に近かったのかもしれません📱
母親の一言は、実は科学的根拠のある“時代の最先端の知識”だったんだと、今になって気づかされました。
なぜ「焦げ=がんになる」と言われてきたのか?🧪
最近ふと思ったことがあります。
私は天ぷらやポテトも好きで、日常的に食べていたし、家でも揚げ物をよくしていました。
でも、その温度ってたぶん170℃以上…ということは、アクリルアミド、発生していた?😳
もちろん、それが直接的にがんの原因だったと断定することはできません。でも、リンチ症候群という体質を持っている私にとって、食習慣の積み重ねがリスクになっていた可能性は、きっと否定できない——そう思いました。
知っているか、知らないか。 この小さな差が、未来の大きな分かれ道になるのかもしれません。
焦げの何が問題かというと、そこに含まれる有害物質がカギになります。主に以下の2つがよく取り上げられます。
☠️ アクリルアミド
- 炭水化物が多い食品(パン、じゃがいもなど)を高温(120℃以上)で揚げたり焼いたりしたときに発生
- 国際がん研究機関(IARC)では、「ヒトに対しておそらく発がん性がある(グループ2A)」と分類
- 日常的に大量に摂るとリスクが高まる可能性あり

ここまで揚げすぎたフライはないですが、フライの衣はパン粉。実はよくなさそうですね。
フライドポテトもカリカリがおいしいんだけど、実はアクリルアミドが産生されているんですよね・・・。
でも食べちゃう、だめな私。
🌫️ ベンゾ[a]ピレン
実は、炭火やコンロで直火で焼く焼き鳥、うなぎ、焼肉などの“香ばしい”料理にも、この物質が発生している可能性があります。私たちの食卓にとって身近な料理だからこそ、少しだけ意識してみることが大切かもしれません。
- 焼き魚や肉など、脂肪やたんぱく質を含む食品を直火で焼くと発生
- IARCで「ヒトに対して発がん性あり(グループ1)」に分類
- 特に黒く焦げた部分に多く含まれる

実は、焼肉の焦げたスモーキーな香りは食欲をそそるんですよね。わかってはいるけど、食べちゃうんですよね。
「たまに食べる程度」であれば直ちに危険ではありませんが、 日常的に黒焦げを好んで食べ続けるのはやっぱり避けた方がよさそうです⚠️
もちろん、がんになってしまったからではないけれど、私はやっぱり発がん性物質はできるだけ避けたいと感じています。好き好んで“発がん性のあるもの”を摂ろうとする人なんて、きっといませんよね。
とはいえ、「すべての揚げ物や焼肉、焼き魚はNGです」と言ってしまうと、食生活の楽しみや満足度まで奪ってしまう気がして…。
だから私は、「発がん性の可能性を知ったうえで、適量を意識しておいしくいただく」——そんな向き合い方がちょうどいいのかな、と思うようになりました。
「焦げ」と「竹炭」はどう違うの?🪵🖤
ここが私の一番の疑問でした。「炭=焦げ」と思っていたけれど、実は全く違うものでした。
焦げ | 竹炭(炭) | |
---|---|---|
生成法 | 食品の不完全燃焼 | 酸素を遮断して高温で炭化 |
成分 | アクリルアミド、ベンゾ[a]ピレンなど含む | 主に炭素とミネラル、有害物質を含まない製法あり |
体内での挙動 | 吸収されることもある | 吸収されず排泄される(吸着作用) |
つまり、竹炭は「しっかり炭化された安全な食品用の素材」であり、焦げた食品の黒い部分とは全く違う存在だったのです🌿
また竹炭には腸内の有害物質を吸着する働きがあるとされ、「デトックス目的」で使われることもあります。ただし、必要な栄養素まで吸着する恐れもあるため、摂りすぎには注意です⚖️

焼肉やうなぎ、焼き鳥の焦げはちょぅっと食欲を誘う面もあるのですが、実はあまり竹炭入りの食品は食欲をそそりません。
でもデトックス作用があるならありかもしれません。
日常生活でのちょっとした工夫🍳
がんが気になる私たちにとって、「焦げ」は避けるべき敵のように思えるかもしれません。 でも、怖がりすぎなくても大丈夫😊
✅ 実践したい5つのポイント:
- 真っ黒になるまで焼かない(焼き魚・パン・餃子)
- トースターの設定温度を見直す
- 焦げた部分はなるべく取り除く
- 調理中に目を離さないようにする
- 焦げる前に“香ばしい”状態で火を止める
看護師として、またがん患者としての私自身の実感としては、 「気にしすぎてストレスになるくらいなら、楽しくおいしく食べることも大切」だと思っています🍴
焦げを知ることで、日常を安心に💡
焦げが必ずがんの原因になるとは限りません。 でも、「焦げには注意した方がいい成分がある」という知識を持っておくことで、少しだけ安心して食事と向き合えるようになります。
そして、竹炭のように“見た目が焦げっぽい”食品も、きちんとした工程で作られたものなら安心して取り入れられるんだということも、今回初めて知ることができました🌈
あなたは焦げ、どう向き合っていますか? 今日の食卓、ちょっとだけ「焦げ具合」を気にしてみるのも、未来の自分の体に優しい一歩かもしれません👣

多少、焦げがあるのも人生。ちょっとぐらい焦げたものを食べても、それを補う満足や栄養があればいいと思っています。
がんという病気は、日常の食べ方や調理の仕方にも目を向けるきっかけを与えてくれました。だからこそ、私たちができる「ちいさな選択」が、きっと自分を守る力になるはずです🛡️
最後まで読んでくださって、ありがとうございました🕊️
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