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【体験談】男性看護師が受けた「膀胱鏡検査」         ——羞恥心と激痛、そのリアルな記録

この記事を書いた人:くるみん

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はじめての膀胱鏡検査を受けた日

2024年11月11日、ポッキーの日。
この日、私は初めての「膀胱鏡検査(ぼうこうきょうけんさ)」を受けました。

20年以上看護師として働いてきた私ですが、実はこれまで膀胱鏡検査の現場に立ち会ったことは一度もありません。患者さんの検査説明には何度も関わってきたものの、「自分が受ける立場」になるとは、正直思ってもみませんでした。

そして最初に浮かんだ感情は、「嫌だなぁ…」でした。


膀胱鏡検査はなぜ恥ずかしいのか?その理由

膀胱鏡検査は“砕石位”で行われる

「砕石位(さいせきい)」という体位をご存知でしょうか?
産婦人科の診察や出産時に用いられる体位で、仰向けに寝た状態で両足を広げて台に乗せる、いわゆる“股を開いた体勢”のことです。

男性でこの体勢を経験する機会はほとんどないため、はじめての膀胱鏡検査で砕石位になることに、私は強い羞恥心を抱きました。
「まさか自分が…」という感覚と、「誰かに見られるのではないか」という不安でいっぱいになります。

砕石位の語源と英語名も知っておこう

ちなみに、砕石位の由来には面白い説があります。
昔、炭鉱夫が膝を曲げて足を広げた姿勢で石を砕いていたことから名付けられたというもの。英語では “lithotomy position” と呼ばれ、元々は結石の摘出術に用いられた体位を指します。


膀胱鏡検査とは?流れと準備

なぜ検査を受けることになったのか

私が膀胱鏡検査を受けることになった理由は、「膀胱がんの可能性を否定するため」でした。すでに尿管がんの疑いがあり、膀胱内への病変の有無を調べる目的で検査が必要となったのです。

大学病院の泌尿器科を受診し、診察当日にそのまま検査を受けることになりました。
看護師としての知識がある私に対しても、丁寧に説明していただいたのが印象的でした。


外来で行われる検査、けれど羞恥心は拭えない

検査は泌尿器科外来の処置室で行われ、医師と専属看護師、そして私の3人だけ。
更衣室で「股間が開いた検査着」に着替えると、なんとも言えない落ち着かなさを感じました。

特殊な椅子に座り、背もたれが倒れ、両脚がぐっと左右に開かれていく——これが砕石位です。
恥ずかしさだけでなく、「本当にこんな器具が入るのか…」という恐怖もこみ上げてきました。


実際の検査で感じたこと【男性の膀胱鏡体験談】

ファイバースコープの太さに驚く

検査で使用される膀胱鏡は、直径2〜7mm程度と調べていました。
実物を見ると、まるで鉛筆のような太さ(鉛筆は7mm大)で、それが尿道に入ると考えると緊張感が高まります。
男性の尿道は平均で18cmほどありますが、その中を異物が通ると想像しただけで、痛みが容易に想像できました。


尿道を通る瞬間の焼けるような激痛

いよいよファイバースコープが挿入されるとき。
「ズン」とくる重さと共に、尿道を通過する瞬間に“焼けつくような激痛”が走りました。
思わず歯を食いしばって耐えるしかなく、「男性の膀胱鏡検査は痛い」とは聞いていましたが、想像以上の痛みでした。

はっきり言って・・・現代の拷問です!

膀胱内を確認するために生理食塩水を注入されると、さらに膀胱がパンパンに張ってきて圧迫感もかなりのものでした。


いきむと膀胱が収縮するためか、ファイバースコープが入っているにも関わらず漏れそうです。


検査中はモニターで膀胱の内部を見ることができ、結果的には「膀胱内に異常なし」と確認できて安心しました。


検査後の痛みと回復まで

検査後に最もつらかったのは、最初の排尿

膀胱鏡検査後、最も痛かったのは“最初の排尿”でした。
尿道全体がヒリヒリし、排尿時には飛び上がるような痛み。
抗生剤を処方され、数日間は排尿のたびに痛みと格闘することになりました。

ですが幸いにも、膀胱内にがんの疑いは見られず、ホッとしたのを覚えています。


【まとめ】膀胱鏡検査はつらい。でも、必要な検査です

膀胱鏡検査は、男性にとっては特に羞恥心と痛みが伴う検査です。
でも、がんの早期発見や再発の有無を確認するためには、避けては通れない大切な検査でもあります。

私自身、看護師としてこの検査の必要性は理解していたつもりでした。
でも“実際に患者として受けてみる”と、体験はまったく別物でした。
恥ずかしさ、不安、痛み。
それらを乗り越えて得られる“安心”は、きっとこれからの治療を支えてくれるものになるはずです。


この記事を読んだ方へ

  • 「膀胱鏡検査 痛いの?恥ずかしい?」と思っている男性の方
  • 初めての検査を前に、不安でいっぱいの方
  • パートナーや家族が検査を控えている方

私の体験が、少しでも参考になれば嬉しいです。
あなたは一人じゃないし、恥ずかしくても、痛くても、きっと乗り越えられます。


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