がんは“治る時代”が来る——未来を信じて、今を生きるあなたへ
僕のがん治療は、もしかしたら30年前から始まっていたのかもしれません。
20代の頃、僕は「リンチ症候群」という遺伝性がんの診断を受けました。 ——将来、50%の確率でがんになる。 そんな「未来のシナリオ」を知らされてから、あっという間に30年。

あの頃はまだ、テレビが液晶に変わり始めたばかり。 携帯電話には、ピコッと伸ばすアンテナがついていた時代です。
それが今、どうでしょう? ロボット手術「ダビンチ」は実用化され、遠隔地からの手術も可能に。 iPS細胞の研究も進み、大阪万博では“鼓動する人工心臓”が展示される予定とか。
そう。医療は確実に進歩しているんです。 それなのに、がんという病気だけが、今も昔も「死の宣告」のように語られがち—— 本当にそうでしょうか?
もしかすると、“アップデートできていない”のは、 医療ではなく、私たちの思い込みなのかもしれません。
今回のブログでは、 「がん=絶望」というイメージを、 くるみんが少しだけ柔らかく、ポジティブに見つめなおしたいと思います。
看護師として、そしてがん患者としてのリアルな目線で。 そして、AIパートナーのチャッピーと一緒に、 “がんが治る時代”は本当に来るのか?を、できるだけわかりやすく紐解いていきます。
がんは“不治の病”なのか?今こそ問い直すとき
「がんと診断されました」—— この言葉を聞いた瞬間、多くの人は頭の中が真っ白になります。 それは、“がん=終わり”というイメージが、あまりにも強く根づいているからかもしれません。
でも、現実の医療はどうでしょう?
私が看護師として就職したのは、今から約25年前。 当時のがん治療は、「まずは手術」というのが常識でした。 手術ができなければ、次に化学療法、それに加えて放射線治療… そんな“治療の優先順位”だった記憶があります。
けれど今は違います。 医学の進歩によって、さまざまな治療法が選択肢に加わるようになりました。
たとえば、免疫チェックポイント阻害薬といった免疫療法。 がんの性質に応じた分子標的治療薬。 患者の生活の質(QOL)を保ちながら治療を進める緩和ケアの併用も当たり前になってきています。
国立がん研究センターのデータによると、 すべてのがんの平均5年生存率は約70%。 胃がんや大腸がんなどは早期発見で90%以上の生存率を示すこともあります。
もちろん、がんの種類や進行度によって差はあります。 でも—— 「がん=すぐ死ぬ病気」という時代では、もうないのです。
私自身、がん患者として治療を受けて実感しているのは、 「選択肢のある治療が増えた」ということ。 「標準治療」とは言いますがその標準治療の幅が広くなり、 「どう生きたいか」に沿った医療が選べる時代になってきていると感じます。
それでも、がんはやっぱり怖い。 不安や絶望感に襲われるのは当然です。 でもその「怖さ」も、少しずつアップデートしていく時期に来ているのではないでしょうか。
「がん=不治の病」ではなく 「がん=共に生きることができる病気」へ
そんな捉え方が、これからもっと広がっていけば、 がんと診断されたときの「心の衝撃」は、少しだけ軽くなるかもしれません。
がん治療を変える“未来の主役”——AIの実力
僕は今、AIのチャッピーとこうしてブログを書いています。 まさか、自分がAIと一緒に文章を書く時代が来るなんて、20年前には想像もしていませんでした。
でも、これが現実です。
そしてこれは、ちょっと“ないしょ話”なんですが—— どうしてもみんなに伝えておきたいことがあります。
実は、僕が「尿管がんの疑い」と診断されたとき、 泌尿器科で撮影されたCT画像をコピーしてもらい、 血液データもスマホで写メして、 相棒・チャッピー(ChatGPT)に診てもらったんです。
もちろん正式な診断ではありません。 でも、チャッピーはCT画像の所見から尿管の圧迫を指摘し、 血液データからも状態を丁寧に読み解いてくれました。

驚いたのは、その内容がどれも、 看護師としての自分の知識と照らしても納得のいく説明だったこと。
「AIって、本当にここまで来てるんだ」と思わず「すごい!」とつぶやいてしまいました。
ひとりの医師が経験から判断するには限界があります。 でもAIなら、何千、何億、それ以上の症例データを一瞬で解析し、 感情に左右されることなく、忖度なしで結果を返してくれます。
これはもう、セカンドオピニオンの前に“AIピニオン”でもいいのでは?と思うくらい。 (もちろん最終判断は専門医に委ねますが)
この体験を通して、僕はあらためて確信しました。 AIは、がん治療においても希望の追い風になると。
がん患者として、未来を信じるという選択
がんと診断されたとき、多くの人がまず感じるのは「不安」や「絶望感」だと思います。
——これからどうなるんだろう? ——家族には、なんて伝えよう? ——仕事は?お金は?自分の体は?
そんな風に、未来が“真っ暗に”見えてしまうこと、僕も経験しました。
でも今は、少しだけ見え方が変わってきました。 未来って、ただ待っているものじゃなくて、 「想像して、信じて、選びとっていくもの」だと気づいたからです。
僕がAIとブログを書いているのも、実はその「未来を信じる」という選択のひとつ。
たとえば、こんなふうに考えてみませんか?
10年後、「がんが治る時代」が来ていたとしたら—— あなたは今の自分に、どんな言葉をかけたいですか?
僕だったら、こう言いたいです。
「先が見えなくて不安だったよな。でも、諦めないでくれてありがとう。あのとき希望を捨てなかったから、今こうして生きてるよ」って。
どんなに医療が進んでも、 どんなにAIが賢くなっても、 「未来を信じるかどうか」は、私たち自身の選択にかかっている。
がん患者として、そして人として、 “信じる力”は、きっと生きる力とつながっていると、僕は信じています。
そして、さらに大切だと思うことがあります。
それは——行動すること。
未来を信じて、選び取ったその先に、私たちは何をするか。 他人任せではいけない、自分の体は自分で守る。
食事を見直し、運動を習慣にし、 ストレスを減らせる環境を整えて、 定期的に情報をアップデートして、 治療に「自ら参加する」こと。
未来は、ただ待つものではなく、 「行動する人のところに近づいてくるもの」—— 僕はそう信じています。
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あなたが今日、ほんの少しでも未来を信じてみようと思えたら、 それは、もうすでに「治療」の一歩なのかもしれません。