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【がんが教えてくれた父としての一歩】——娘の授業参観に行って気づいた小さな幸せ👨‍👧

この記事を書いた人:くるみん

がんサバイバー×看護師。療養と生活のリアルを発信中。
「前を向きたい人の、灯りになれるブログ」を目指しています。

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「明日、ゆっきー(娘)の参観日あるんだけど、行ってみない?」
そう妻に声をかけられたのは、前日の夜のことでした。

正直、そのときの私の頭に浮かんだのは、
「えー、明日の天気予報では真夏日で35度…昼のど真ん中でしょ?キツいなぁ」
という、“面倒くさい”の気持ちでした😓

家にいれば、エアコンの効いた部屋でブログを書いたり、ネットで調べものをしたり、時々昼寝もできる。
そのほうがよっぽど快適だったし、4月までやっていた訪問看護ステーションの清算作業もまだ終わっていません📦

でも——
そんな“面倒くさい”気持ちを動かしたのは、がんという現実でした。

私はがんを経験してから、「いつか」ではなく「今やる」を強く意識するようになりました。
だからこそ、ふと思ったんです。

くるみん
くるみん

「もしかしたら、次の参観日は、もう行けないかもしれない」

検査が重なるかもしれない、治療中で体がしんどくて動けないかもしれない、
あるいは——命がないかもしれない。

そんなことを想像するのは辛いけれど、でもそれが現実。

だから私は決めました。
娘の参観日に行こう。今、この瞬間を逃さないために。💫

中学2年生といえば、思春期真っ只中。
正直「父親が授業参観に来るなんて」と嫌がられるかと思っていました。

でも、うちの“ゆっきー”は違いました。

くるみん
くるみん

「え!お父さん来るの?わーい!クラスわかる?私は6番目だよ。スリッパは昇降口の私の下駄箱の上ね!」

なんとも嬉しそうに話す娘に、思わずこっちが照れてしまうほどでした☺️

そして当日。
校庭には想像以上の保護者が来ていて、お母さんたちの姿が目立ちました。🚗🚲🚗
授業は英語。苦手な科目らしく、娘は先生の話に四苦八苦しながらも、一生懸命手を挙げていました✋✨

あの瞬間——
娘の姿を見守っているだけで、胸が熱くなりました。

もし、がんになっていなかったら。
もし、これまで通りの“仕事一筋”の自分だったら。

おそらくこの参観日に行くこともなく、
娘とこんな風に仲良く会話をすることもなかったかもしれません。

仕事優先で、家族との時間は後回し🏃‍♂️💼
コロナ禍という言い訳もあり、訪問看護ステーションの運営に没頭していた4年間。
気づけば、家族と向き合う時間をすっかり忘れていました。

でも今は違います。
いちご狩りに出かけたり、近くのファーマーズガーデンで野菜を選んだり🍓🌽
わざわざ時間を作って、家族と出かけることを大切にしています🚗💨

あの日、面倒くさいと思っていた自分が、参観日に行って本当によかった。

娘の笑顔、がんばる姿、
そして何より、「お父さんが来てくれてうれしい」と言ってくれた一言。

これって、きっと——
がんが教えてくれた、小さな幸せだったんだなって思います🌈


誰にでもある“面倒くさい”という感情。
でもその奥に、もしかしたら今しか出会えない景色があるかもしれません。

あなたは、「いつか」ではなく「今」を生きていますか?
もし、この記事を読んでなにか感じたなら——
大切な人と過ごす「今この瞬間」を、どうか逃さないでくださいね
🫶


がん患者であり、訪問看護師でもある私は、いつも“生と死”の隣で生きています。
その経験が、「今を大切に生きる」ことの重みを、教えてくれました。

今回、初めて家族のことをブログに書きました。
照れくさい気持ちもありましたが、がんが変えた「父としての時間」が、
誰かの気づきになれば嬉しいです🌷

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