手術のきっかけは「水腎症」だった
2024年11月29日、私は右の腎臓から膀胱まで尿管ステントを留置する処置を受けました。腫瘍が尿管を狭めていたことで腎臓に水がたまり、「水腎症」を引き起こしていたため、その対策として行われた処置です。
手術は全身麻酔で行われたため、目が覚めたときにはすでに病室のベッドの上。尿道にはバルーンカテーテルが挿入されており、強い違和感と痛みに襲われました。看護師としてカテーテル管理には慣れていましたが、自分がされる立場になるのは初めてで、思った以上の不快感に戸惑いました。
鎮痛剤の効果と意外な快適さ
強い違和感に耐えかねて、私はボンフェナック座薬(ジクロフェナクナトリウム)を挿入してもらいました。30分ほどで痛みが緩和され、1時間もすればほとんど違和感は消失。バルーンカテーテルが挿入された状態で2日間を過ごしましたが、頻繁にトイレに行く必要がなくなることで意外と快適に感じる面もありました。
医師からは水分摂取を積極的に行うよう指示され、私は給湯器で温かいお茶を作りながら、術後の一晩で4,000mL以上の尿が出ました。尿バッグにはロゼ色の尿が見られましたが、これは腫瘍生検による出血の影響と説明され、血尿を防ぐためにも水分摂取が推奨されていました。

手術後の痛みのときにカテーテルが入っていることで、トイレに行く回数が少なくて楽だったなぁ!
頻尿を緩和する4つのセルフケア方法
カテーテル抜去とその後の排尿トラブル
術後2日目にバルーンカテーテルを抜去。しかし最初の排尿時には、膀胱鏡検査時と同様の激痛が走りました。覚悟はしていたものの、やはりつらい体験です。
さらに尿管ステントとカテーテルの刺激が影響して、頻尿の症状が続きました。およそ1時間おきに排尿したくなり、夜間も目が覚めてしまう日がありました。
「このままでは体力も気力も削がれてしまう…」 そんな危機感から、Xで自分の情報を発信しつつ、有益な情報を収集しました。そして自分なりの頻尿対策に取り組み始めました。
1. 膀胱を温める
寒さによる刺激は膀胱の過敏性を高めます。以下の方法で体を温めることが効果的でした。
- 下腹部に貼るカイロを使用(肌着の上から)
- 足元の冷え対策として、つま先用や土踏まず用のカイロを活用 + ルームシューズ着用
- 生姜湯や甘酒、ホットミルクなど、温かい飲み物をこまめに摂取


くるみんは2024年の冬、この商品にて足元を温かくして夜遅くまでブログを書くことができました。

2. 入浴や足浴でリラックス
- 38〜40℃のぬるめのお湯に10〜15分浸かる
- 入浴が難しいときは足浴でもOK。発泡スチロールの箱にお湯を張って足をつけるだけで、全身がポカポカに
「冷えは頻尿の大敵」。そう実感しました。

発砲スチロールの箱にお湯を入れると冷えにくいんだ!!
3. 水分摂取は“ちょこちょこ”がコツ
術後の水分摂取目安は1.5〜2L/日。ただし、一度に大量に飲むのではなく、150〜200mLずつ、7〜8回に分けて摂るのがベストです。
- 冷たい水は避けて、常温か温かい飲み物を
- コーヒーや緑茶でリラックスもOK(カフェイン過多に注意)

くるみんは1Lのペットボトルに水をいれて持ち歩いているよ。これがわかりやすいノルマになっていいんだ!
4. 骨盤底筋トレーニングを取り入れる
尿意をコントロールする力をつけるために、骨盤底筋のトレーニングを開始しました。
- 排尿を途中で止めるような感覚で骨盤底筋を締める(肛門を閉める感じ!)
- 5秒間キープ → ゆっくり緩める
- 10回1セット、1日3セットを目標に実施
「続ければ、きっと変わる」 そう信じて、毎日の習慣にしました。

と書きましたが・・・一週間で断念してしまいました。簡単でだれにも気づかれない運動だからまた頑張る!
自宅でできる「温かい飲み物」レシピ3選
生姜湯(冷えと疲れに)
- 材料:すりおろし生姜 小さじ1、はちみつ 小さじ2、熱湯150mL、片栗粉小さじ1/2(溶いておく)
- 作り方:全てを混ぜて温かいうちに飲む
- 効果:血流促進+胃腸に優しいとろみ

私からも検索した内容をアップ!
Xでコメントをいただきました。
【がんサバイバー ハル様より】
作ってみます( ´∀`)bグッ!
甘酒(ノンアルコール・栄養補給に)
- 市販の甘酒を温め、生姜をプラス
- 効果:ビタミンB群、アミノ酸豊富で疲労回復にも

冬の夜、おいしくいただきました。でも甘酒を飲むという習慣がなかったので、購入した1パックを最後にやめてしまいました。
でも、食欲がない時には”飲む点滴”というぐらい栄養豊富であるのでお勧めです!

ホットミルク+シナモン(リラックスしたい夜に)
- 牛乳を温めて、シナモンパウダーをひと振り。好みではちみつも。
- 効果:シナモンの抗酸化作用+カルシウム補給

ちょっと余裕があるときに試しています。シナモンパウダーが自分の心をリッチにさせてくれます!
まとめ|習慣が自信につながる
頻尿の原因が一時的なものであっても、日常生活の質に大きく影響します。私は「冷えを防ぐ」「水分をこまめに摂る」「筋力をつける」という3つの習慣を意識することで、少しずつ自信を取り戻しました。
あなたは、今どんな方法で体をケアしていますか?
もし頻尿に悩んでいるなら、今回ご紹介した方法をぜひ試してみてください。
症状が続く場合は、遠慮なく医師に相談を。
セルフケアの一歩が、あなたの安心と快適な生活につながりますように。
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