看護師がコロナ禍で体験した“恐怖と発見”のリアルストーリー
はじめに:鼻うがいとの出会いは、あのコロナ禍だった
鼻うがいに出会ったのは、コロナウイルスが流行し始めた頃でした。
「鼻の奥を洗うことで、ウイルスを物理的に流せる」と聞いたのがきっかけです。
でも、正直に言うと——最初は怖かった。
なぜなら、あの“プールの水が鼻に入る痛み”の記憶があったからです。
小中学校の水泳の授業で、誤って鼻に水が入ってむせた経験。
鼻の奥がツーンと痛くて、涙が出るほど苦しかった。
そんな記憶がある方、多いのではないでしょうか?
あの地獄を自ら味わうなんて、正気の沙汰じゃない。
そう思いながらも、医療職として感染症予防を怠るわけにはいきませんでした。
「周りが体調を崩しても、自分は倒れられない」
そんな使命感から、勇気を出して“鼻うがい初挑戦”の日を迎えました。

初めての鼻うがい体験記:恐る恐る洗面所の前で
購入したのは市販の鼻うがいキット「ハナノア」。
説明書を何度も読み返し、緊張しながら洗面所の前に立ちました。
右手にボトルを握り、前かがみになって右の鼻に先を差し込みます。
そして、そっと注入。
冷たい液体が顔の中をめぐっていく感覚。
——しかし、何も出てこない。
50mLの半分ほど注入しても、反対の鼻からはチョロリとも出てきません。
それでも、不思議と痛くない。
しばらくしてようやく左の鼻からチョロチョロと液体が流れ出しました。
とても不思議な感覚を今でも覚えています。
「ツーン」とする感覚も、「むせる」感じもない。
喉に流れ込むような違和感もなく、
終わった後は鼻の中がすっきりして、ミントのような爽やかさが残りました。
そのあと、鼻をやさしくかみ、残った洗浄液を拭き取ります。
数分ほどは“たらーっ”と液が出てくるので、ティッシュは必須です(笑)
少し鼻声にはなりますが、鼻の中のごみが一掃されたような爽快感がありました。
鼻うがいはなぜ感染症予防になるの?
鼻は、私たちの体にとって“最初のフィルター”です。
鼻毛や粘膜が空気中のごみ・ウイルス・花粉をキャッチし、
肺まで届かないように守ってくれています。
また、鼻は空気を温める・湿らせる・ろ過する機能もあり、
この働きがあるおかげで私たちは乾燥した冬でも呼吸がスムーズにできるのです。
でも、乾燥や埃、冷気などで粘膜が荒れると、
この防御機能が低下してウイルスが侵入しやすくなります。
鼻うがいをすると、
👉 粘膜を潤し、
👉 付着したウイルスやごみを洗い流し、
👉 鼻の自然な防御力を保つ
ことができます。
実際、私自身も看護師として感染症の方に関わることが多い中、
この10年間インフルエンザには一度もかかっていません。
(さすがにコロナには1回かかりましたが…💦)
鼻うがいが100%の予防策ではないにしても、
**手洗い・うがいと並ぶ“もう一つの防御習慣”**としておすすめできます。

絶対にやってはいけない「水道水の鼻うがい」
そして、これだけは強く伝えたいことがあります。
それは——水道水での鼻うがいは絶対にやめた方がいいということ。
実は私、初期の頃に「水でも大丈夫かな?」と思って試したことがありました。
結果は…悲惨な状況!
まさにあの水泳の地獄が再来。
鼻の奥が焼けるように痛く、涙が出てきます。
鼻の粘膜は口の粘膜よりもずっと繊細なんですね。
水道水の浸透圧は粘膜に合わず、痛みを引き起こします。
その後、**生理食塩水(0.9%食塩水)**を自分で作って試したところ、
まったく痛みがありませんでした。
つまり、鼻うがいは浸透圧が整った専用液で行うことが大前提です。
市販のハナノアやサイナスリンスなどのキットなら、
すでに最適な濃度に調整されているので安心して使えます。

鼻うがいの後の注意点
鼻うがい後は少し鼻水のように洗浄液が出てくることがあります。
そのときはすすらずに、やさしく鼻をかむのがポイント。
無理に吸い込むと、洗浄液が耳管に流れて中耳炎の原因になることがあります。
ティッシュでゆっくりと鼻をかんで、自然に排出させましょう。
まとめ:恐怖心を越えた先に、“呼吸の快適さ”があった
最初は怖かった鼻うがい。
でも一度やってみると、思っていたよりずっと快適で、
今では「感染症シーズンの必需習慣」になりました。
「鼻に水を入れるなんて怖い…」
そう感じている方こそ、一度専用キットで試してみてほしいです。
——恐怖の先には、“驚くほど軽い呼吸”と“風邪を引きにくい日々”が待っています。
🩵看護師おすすめ鼻うがいアイテム
- ハナノア洗浄器専用セット(初心者向け)
- サイナスリンス ボトル+洗浄液(定期ケア派に)
あなたは鼻うがいを試したことがありますか?
「気になっているけど怖い」「やってみたけど失敗した」——
そんな体験があれば、コメント欄で教えてください。
体験を共有することで、誰かの“はじめの一歩”になるかもしれません。
看護師の私とがん闘病の物語

